統合情報理論(Integrated Information Theory; IIT)
ネットワークの内部で統合された情報という観点から、意識という現象を数学的に理解しようとする理論。統合情報理論は、意識の現象論から、意識の本質的な性質は「情報」と「統合」であると考え(公理)、ある物理系が意識を生成するためにはネットワーク内部で情報が統合されてなければならないとしている(要請)。ネットワーク内部で統合された情報の量を「統合情報量」という数学的な指標で定義し、統合情報量の大きさが意識の量に対応するという仮説を提唱している。